体操の全日本選手権(群馬・高崎アリーナ)は16日、男子予選が行われ、北園丈琉(18=徳洲会)が個人種目で6種目合計87・332点をマーク。予選トップで決勝(18日)に進出した。

 演技を終えた北園は「8割くらいの力を出せて落ち着いて試合を運べた」と納得の表情。自身の得点については「やれば出る点数というのは分かっていた」と冷静に振り返った。

 今大会は東京五輪の代表選考を兼ねており、緊張を口にする選手もいたが「いつもの試合と変わらず、余計な緊張感なく自分の力を出すだけ」と気にする様子は見せない。

 2018年ユース五輪で5冠を手にした18歳。大会最年少Vがかかる決勝に向けては「自分がやるべきことをやれば結果はついてくると思う。明日(17日)は空くし、一日一日を有意義に過ごしていきたい」と静かに闘志を燃やしていた。