体操・白井 主将の威厳は演技で見せる

2014年08月04日 16時00分

 個人総合も主将も、何でもこなします。インターハイ体操の男子個人総合予選(2、3日、東京・代々木第一体育館)、昨年の世界選手権床運動王者の白井健三(17=岸根高)が自己ベストとなる89.050点の高得点で4日の決勝に進んだ。「個人総合もできる白井健三を見せたい」と意気込んだ。

 

 今大会は、岸根高の主将として臨み、団体戦にも意欲を燃やしている。すでに世界一に輝いた泣く子も黙るチャンピオンだが、仲間や後輩には“となりの白井くん”。「僕が(主将らしく)口で言っても、全然チームを押せないんです。たとえば『こうしたほうがいいんじゃない?』と言っても『いや、こういう意見もある』とかって言われちゃうんですよ…。だから、自分の演技で引っ張らないと」(白井)

 

 温和な性格とチームの仲の良さを表すものの、背中で引っ張るためにもヘタな演技はできないという。

 

 10月の世界選手権(中国)に向けても、重要な実戦となる。今大会は普段と同じ日本製器具だが、代表合宿では世界選手権と同様の米国製器具に変え練習している。これが意外な効果を発揮。日本男子の水鳥寿思監督(34)は「跳馬は米国製のほうが普段のものより柔らかく、思い切り跳んでいけると言っていた。いつもの器具に変えてもそのイメージが残っているのだと思う」と分析。跳馬でも地力がアップしているという。

 

“世界のシライ”が高校最後の夏に、さらなる進化を遂げている。