【体操】キング内村「団体入り」の夢プランは? 理事会で可能性残す

2021年01月13日 21時49分

内村航平

 やはり体操ニッポンにキングは必要なのか。日本体操協会は13日、オンラインで常務理事会を開き、東京五輪の代表選考基準を一部承認した。

 今回、新たに加わった選考基準には五輪2連覇・内村航平(32)の団体メンバー入りの可能性を残す文言が記されており、本紙既報(昨年12月15日付)通り大逆転のメンバー入りもゼロではなくなってきた。

 現在、日本が取得している団体枠(4人)について、常務理事会では「W杯東京大会の日本人最上位」「NHK杯最上位」「チーム貢献得点選出者A(NHK杯5位以内)」「チーム貢献得点選出者B」が承認された。

 最後の「B」の該当条件に加えられたのが「世界ランキング1位獲得選手」という文言だ。コロナ禍以前の基準ではNHK杯(個人総合)の順位の縛りなどもあり、スペシャリストの団体入りは不可能だったが、水鳥寿思男子強化本部長(40)は「議論の中でもう一度、選考基準を見直しましょうとなり、必ずしもスペシャリストが全く貢献できないってことはないんじゃないかと。想定される点数を当てはめると、チームを最大に押し上げることも起こり得る」と話した。今回加えられた文言は承認事項ではなく、今後の継続審議の対象となる。

 内村は昨年2月、個人総合(6種目)を諦めて鉄棒に専念することを決断。その際に「あわよくば6種目やりたい思いも1、2%はある」との本音ものぞかせていた。12月の全日本選手権(群馬・高崎アリーナ)の鉄棒決勝で世界最高レベルの15・700点をマークして優勝。その演技が圧倒的だったこともあり、大会直後から協会内では「やっぱり内村は団体に必要」「鉄棒だけでも入れるべき」との声が出ていた。

 現実的にはどうか? 水鳥本部長によると「4―4―3でやる中で、スペシャリストができない種目があることが団体戦にふさわしいのかどうか? そこをもう一度考えた方がいいのでは?」と議論が割れている。関係者の中には「内村選手は今は鉄棒のスペシャリストだけど、継続して6種目の練習をしているし、跳馬や床をやらせたら一級品だ」との声がある。関係者によると、現時点で強化本部としては「内村の団体入りはない」の方針で固まりつつあるというが、検討事項には含まれているため議論は継続。今後の展開次第ではゼロではなさそうだ。