体操界のキングこと五輪2連覇の内村航平(32)が所属先のリンガーハットと所属契約を終了したことが12日、明らかになった。

 内村は2017年3月1日に同社と契約を締結。以来、プロ体操選手として新たな道を切り開いてきたが、コロナ禍によって同社の業績が悪化。今後の支援が厳しくなってしまった。

 同社はホームページで「コロナ禍における想定をはるかに上回る業績悪化により、苦渋の決断ながら、2020年12月31日をもって継続を断念したことをお知らせいたします」とコメント。さらに「体操競技に向き合う真摯な姿勢に、弊社社員は毎回、感動と活力をもらってきました」と感謝の意が記された。

 一方、内村もSNSで「リンガーハットさんには、プロ転向してから今までの4年間サポートしていただき、本当に感謝しています。ありがとうございました。現在コロナの状況はとても厳しいですが、引き続き感染対策をしながら体操を頑張ってまいります。これから新しい環境でのスタートとなりますが、引き続きみなさん応援いただければ嬉しいです」とコメントしている。

 かねて東京五輪出場を目指してきた内村は昨年、鉄棒に専念することを公表。昨年末の全日本選手権の鉄棒決勝では過去3年の世界選手権金メダルを上回る15・700点をマークして優勝を飾った。