日本体操界で初の姉妹五輪出場を狙う畠田瞳(20)、千愛(16=ともにセントラルスポーツ)が5日、オンライン取材に応じた。

 年末年始は両親の実家に帰るのが通例だが、今年は新型コロナウイルス禍で初めて家族4人で自宅にこもった。初詣で引いたおみくじは瞳が「中吉」、千愛が「末吉」。世の中が不安に襲われる中、つつましい正月を過ごし、2日から練習を開始した。

 2021年の大目標はもちろん夏の東京五輪。姉妹揃って出場となれば史上初となる。姉の瞳は「五輪が開催されたとしたら、やっぱり姉妹で出たい気持ちが強い。団体戦でメダルを獲得するっていう目標があるので、それに向かって頑張っていきたい」、妹の千愛は「私は初めての代表選考会。どういう緊張感なのかも何も分かっていないけど、緊張した時でも自分の演技がしっかり発揮できるように今年1年頑張っていきたい」と新年の誓いを立てた。

 とはいえ、緊急事態宣言の発出も間近と言われるだけに、戸惑いもある。参加予定の成人式が中止となった瞳は「楽しみにしていた行事の一つだったのですごいショックだなって感じる」と話しつつ「練習環境を奪われることがとても怖いというか、困ること」と切実な思いを口にした。

 瞳は3月のドイツW杯、千愛は同月の全国高校選抜が今年初戦。不安だらけの中、畠田姉妹は夢に向かって歩き始めた。