体操の全日本選手権(群馬・高崎アリーナ)の男子決勝が13日に行われ、五輪個人総合2連覇の内村航平(31=リンガーハット)が鉄棒のトップバッターで登場。会場の視線を一身に浴びる中、冒頭のH難度の大技「ブレトシュナイダー(後方抱え込み2回宙返り2回ひねり)」を成功させ、後続の技も華麗に決めた。ラストの着地もきっちり止めてフィニッシュ。演技を終えると拍手を2回、そして両手を突き上げて観客の声援に応えた。

 内村は予選でも直近3年の世界選手権同種目金メダルの点数を大きく上回る15・533をマークしていたが、この日はさらに上をいった。2016年リオ五輪後のルール改正以降では17年6月の全日本種目別選手権の鉄棒で自身が記録した15・750点があるが、現状でも世界最高レベル。来年夏の東京五輪へ夢はさらに膨らんだ。