【体操】〝失敗しない男〟萱和磨「攻めます」世界の頂点見据えリスク覚悟

2020年09月21日 23時40分

萱和磨

 体操の全日本シニア選手権(群馬・高崎アリーナ)の前日練習が21日に行われ、体操ニッポンの新エース・萱和磨(23=セントラルスポーツ)が自身の異名「失敗しない男」とは裏腹の姿勢を打ち出した。

 昨年の世界選手権では全演技ノーミスを貫き、団体&平行棒で銅メダルを獲得。誰が呼んだか「失敗しない男」――。異名は定着したが、前日会見では来年夏の東京五輪のメダル取りに向け、その対極でもある「攻め」にこだわった。

「初戦ですけど、攻めるつもりです。特にDスコア(演技価値点)を上げました。跳馬では今回、ロペスをやる。僕の中では結構、大きい。恐怖心もあるし、すごく練習を積んできた技。絶対にケガをしないで、絶対に立ちたいと思う」

 周囲から「ノーミス」の価値を見出されながら、なぜリスクを払って攻めるのか? 萱は「ただ失敗しないだけなら絶対にロペスはやらない方がいい」と言いつつ、それでも高みを目指す信念を口にした。

「やっぱり昨年の世界選手権。団体で銅メダル、個人総合でも跳馬で大きく離された。最後に残ったのは跳馬。五輪に向けてそこを上げないといけない。団体でもロペスを跳べた方がチームに貢献できますから」

 世界選手権の個人総合で優勝したニキータ・ナゴルニー(23=ロシア)の得点は88・772点。それを明確に意識して逆算した結果「守りではなく攻め」との答えが導き出されたようだ。

 今大会は五輪選考レースとは直接的に関係ない。それでも萱は「僕の中では五輪に続いている試合。強いヤル気と意識を持って臨むつもりです」。すでに来年夏に向け、戦闘態勢に入っている。