【体操】静かにリベンジ誓う萱和磨 東京五輪は団体&個人金メダル狙う

2020年01月06日 18時19分

 体操界の「失敗しない男」こと萱和磨(22=セントラルスポーツ)が6日、練習拠点の順天堂大体操競技場(千葉・印西市)で新年初の練習公開を行った。

 昨年10月の世界選手権(ドイツ)では五輪2連覇の内村航平(31=リンガーハット)を欠いた日本チームの柱としてけん引。全20演技で失敗ゼロというパーフェクトな内容が世界から称賛され、日本を銅メダルに導いた。

 年末年始は元日しか休まず体を動かした。「今年は勝負の年。気合がいつもと違う。どこにも遊びに行かず、寂しいお正月でした」と苦笑したが、すでに心は東京五輪へ向かっている。

 五輪代表争いは4月の全日本選手権、5月のNHK杯から本格的にスタートするが、それに先立って行われるW杯シリーズで日本が五輪出場枠を得た場合、個人のポイント3位までに入った日本人最上位選手がいち早く五輪切符を手にする。3月のW杯ドイツ大会に出場する萱は「やっぱり早く代表を決めたい。日本を引っ張る選手になるにはW杯で決めなければダメ。そこは狙っています」と内定第1号を自らノルマに課した。

 それだけではない。2016年リオ五輪では団体の補欠としてメンバーに同行。日本の金メダル獲得をスタンドから観戦した萱は「リオの時は(団体に)入ることしか見えていなかった。そりゃあ入れねえよ!って4年前の自分に言いたい。今は入ることではなく、金メダルを取ることが目標」と屈辱の日々を回想し、静かにリベンジを誓う。普段は寡黙な男だが、間近に迫った大舞台の話題になるとハッキリと、明確に「頂点」に立つイメージを口にした。

「まず団体で金メダルを取って、個人総合、種目別でも金メダルを狙わなければいけない。その責任感は4年前とは全然違う。勝負の年なのに、どこか落ち着いている自分もいる。冷静にやるべきこと、物事を見て練習できている感じがします」

 表情は穏やかだが、その目には闘志が宿っている。