【体操】リオ五輪は補欠…神本に4年前の屈辱を晴らす時がきた

2020年01月05日 16時30分

東京五輪代表入りへ神本が必勝祈願

 あの悔しさは忘れない。体操ニッポンが男子団体金メダルを獲得したリオデジャネイロ五輪に補欠としてチームに同行していた神本雄也(25=コナミスポーツ)が、4年越しの逆襲に燃えている。

 初代表に選出された昨年10月の世界選手権(ドイツ)では尊敬する内村航平(31=リンガーハット)から「主将」のバトンを受け継いだ。五輪代表入りへ向けて初詣では絵馬に「自分に勝つ」と書き込んだ。神本は「自分の弱いところに打ち勝てば(東京五輪の)代表もメダルも近づいてくる」と淡々と語ったが、脳裏には屈辱の日々が刻まれている。

 4年前に団体金メダルを獲得した瞬間、神本は歓喜の輪をスタンドから眺めていた。「手を振っても気付いてもらえないくらいの距離。すごく複雑な気持ちだった」。今でも当時の映像を見ると「いい気持ちはしない」という。チーム同行時は栄養士が食事を提供してくれたが、正規メンバーが開催地のリオへ入った後は待遇が一変。サンパウロに残り「夜は日本料理店に通い、昼はレトルトの中華丼や牛丼を温めて食べた」という。

 メンバー変更の締め切りとなる予選の24時間前が過ぎると、同じ補欠の萱和磨(23=セントラルスポーツ)と「俺らの役目が終わったな」と会話したことを鮮明に覚えている。「もうあんな思いはしたくない。今度はメダルを取る側で」。味わった挫折が今、リベンジを誓った自分自身を支える。