体操の世界選手権(10月4日開幕、ドイツ・シュツットガルト)に出場する男子日本代表が17日、都内の味の素トレセンで練習を公開した。

 2013年に当時、高校2年だった白井健三以来、男子史上2人目となる高校生で代表入りを決めた橋本大輝(17=市立船橋)は「いつもの練習では足りないなと。これからもっと自分は精度を上げていかないと、周りの人からも信頼されないし、安定してやっていくことが大事だと思いました」。特にあん馬と鉄棒を挙げ「自分の中ではミスが出やすい。団体戦ではこの2種目を通してやりきることが貢献することになると思うので、練習から意識してやっている」と力強く語った。

 代表に入ったことで来年の東京五輪出場も意識するようになったという。「去年の今ごろは何も考えていなくて『インターハイで絶対勝つ』と練習をやっていた。それから1年がたって(代表の)5人に入って来年に近づけたと思うけど、来年(の五輪代表)は4人に減ってしまう。この先は苦手な種目を得意にしていかないといけない」と技術面の向上を掲げる。

 その前に迫る同選手権に向けて「練習から自分が率先して声を出したり、動いたりしないといけない。なおかつ練習で不安なところを見せず、高校生らしく元気に練習してみんなにパワーが伝われば」と意気込む17歳。体操ニッポンに新たな風を吹き込むことができるか。