体操のアテネ五輪男子団体金メダルの塚原直也氏(42)が5日、都内で朝日生命体操クラブ総監督就任の会見を開き「(クラブ)全体の質を高め、人格者をつくるために頑張りたい」と選手育成への意欲を語った。

 その後に開催された約300人参加のパーティーでは、長年同クラブの総監督を務めた五輪3大会連続金メダルの父、塚原光男氏(71)に主役の座を奪われる事態に…。

 まず壇上でマイクを握った光男氏は、息子の新しい門出を祝うあいさつの中で、昨夏に千恵子夫人(71)とともにパワーハラスメントで告発された大騒動に言及し「あの冤罪を…」などと発言。すると、直後にスピーチした直也氏は「父が余計なことを…。大変失礼しました。父は言ってはいけないことを我慢できない体質でして」と、火消し役に回った。

 それでも光男氏の“暴走”は止まらない。パーティー後半では「光男バンド」がステージを独占した。ギターを手にした光男氏はフォークデュオ「ゆず」の「栄光の架橋」を熱唱し、さらに自らが作詞作曲した楽曲を披露するなど、まさにやりたい放題。主役の直也氏は「いつも父の歌にのまれて…」と最後までタジタジだった。

 パーティーに参加したクラブ関係者によると「今日の裏のテーマは塚原夫妻の勇退。(パワハラ)騒動が解決し、自らの進退にも区切りをつけ、最後はきれいに…という狙いです」と話したものの、この日の光男氏の暴れっぷりを見ると、総監督を退任してもまだまだパワーを発揮しそうだ。