【NHK杯】世界選手権の代表枠逃した村上茉愛 救済措置に意外な案が浮上

2019年05月20日 16時30分

村上はNHK杯を痛恨の棄権となったが…

 体操界に再び難題が降りかかった。10月の世界選手権(ドイツ・シュツットガルト)の代表選考会を兼ねた個人総合のNHK杯は19日に閉幕したが、注目の女子エース・村上茉愛(22=日体大クラブ)が両仙腸関節症のため棄権。これで世界選手権の代表枠を逃し、大騒動へと発展した。

 試合後、村上は「なかなか諦めると言えなかった」と涙ながらに語ったが、それ以上に動揺したのは体操界だ。なにせ男子で代表落ち濃厚の内村航平(30=リンガーハット)に続き、昨年の世界選手権銀メダリストという大黒柱を失ったのだ。そこで日本体操協会の田中光女子強化本部長(46)は前代未聞の“救済措置”を提案。世界選手権代表枠は今大会上位4人に加え、種目別1人に与えられるが、そこには「今大会12位以内」という条件がある。田中本部長は「12位以内の条件を取り除く」などの私案を語り、本部会で協議を重ねた上で来月8日の理事会に提案する可能性を明かした。

 だが、公平性の面から批判が上がりかねない。そんな中、水鳥寿思男子強化本部長(38)は本紙に「特別な救済措置は必要ない。村上選手は今のルール通りで大丈夫」と意外な提言をした。

「スペシャリスト枠の対象は『ナショナル強化選手』です。そのナショナル強化選手の条件は『12位以内』と『推薦』と明文化されています」。規則を見ると「12位以内」の後に確かに「ナショナル強化選手」との注釈があり、その条件にはきっちり「推薦」と記されている。つまり村上を推薦で強化選手に選び、そのまま代表へ…との解釈もできる。

 せっかくパワハラ問題が終結した体操界。“村上問題”は穏便に決着すればいいが…。