【全日本選手権】宮川紗江 復帰戦1週間前に右足首負傷「諦めない精神で頑張りたい」

2019年04月25日 20時32分

笑顔で取材に応じた宮川

 体操の世界選手権(10月、ドイツ・シュツットガルト)の代表選考会を兼ねた「全日本選手権」(26〜28日、群馬・高崎アリーナ)の公式練習が25日に行われ、一連のパワハラ騒動を経て今大会で復帰するリオ五輪女子代表・宮川紗江(19=高須クリニック)が意気込みを語った。

 約10か月ぶりの試合を前日に控え、練習で汗を流した宮川は「会場で練習して気持ちが上がっていて、試合の雰囲気ってこんな感じだったなって思い出した。すごく懐かしい感じがしました」と感慨深げ。

 騒動の最中に美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長(74)からスポンサー支援を受けていた宮川は、昨年末から徳洲会を拠点に練習を再開しつつ、大会前には芸能大手事務所「サンミュージック」と業務提携。新たな援軍が続々と現れている状況に「サポートしてくれる方がたくさんいるので、少しでも自分がいい演技を見せることができれば」と目を輝かせた。

 復帰に向けて順風満帆のはずだったが、自ら「思わぬアクシデント」と表現する事態も起きていた。約1週間前に右足首を痛めてしまったという。それでも「昔から私はポジティブ」と自己分析する宮川は「諦めない精神で頑張りたい。思うようにいかない時は試練を与えてもらっていると思うようにしている。こういう状況を突破して、さらに強くなりたい」と前向きに語った。

 宮川は昨年8月、自身に暴力を振るった速見佑斗コーチ(35)が無期限登録抹消処分を下されたことに対し、記者会見を開いて同コーチの処分軽減を求めた上で、塚原千恵子女子強化本部長(71)と塚原光男副会長(71)から「あのコーチはだめ」「宗教みたい」などとパワハラ行為を受けたと告発。協会が設置した第三者委員会では塚原夫妻の行為は「パワハラ認定しない」とされ、今年3月に宮川は許可なく会見やテレビ出演をしたとして反省文の提出を要求されていた。
 この日、力強く「今年も大事ですけど本当の勝負は来年の東京五輪」と言い切った宮川。自身の新たな門出は、同時に体操界の再スタートとなる。