【新体操】フェアリージャパン・山崎浩子強化本部長が狙う羽生との合体

2019年04月23日 16時30分

畠山(左から2人目)は大会最終日までの調整の難しさを明かしていた

 東京五輪まで残り500日を切り、先週は競技日程公表(16日)、観戦チケット販売方法の発表(18日)があり、いよいよお祭りムードが高まってきた。そんな中、意外な悩みを抱える団体もある。「フェアリージャパン」の新体操だ。同競技は大会最終日に決勝が行われるのが慣例だが、この日程の宿命について新体操日本代表の山崎浩子強化本部長(59)が本音を吐露。さらに、あの氷上のプリンスからメンタル強化のヒントをもらう構想も明かした。

 五輪日程について、男子体操の五輪2連覇・内村航平(30=リンガーハット)は「体操は開会式(7月24日)の翌日から予選が始まる。だから一度も開会式に出たことがない。今回も無理でしょう」と日程のアヤを悔やんだが、その逆で最終日に競技を行う者にも苦悩があるようだ。

 大会最終日の競技といえば「男子マラソン」が有名だが、東京五輪では他にバレーボール、バスケ、水球など8種目が行われる。中でも、人気が高い新体操は“五輪閉幕の華”として定着しており、今回も最終日(8月9日)の午前11時から有明体操競技場(東京・江東区)で開催。2004年アテネ五輪から5大会連続で“トリ”を務めることとなった。

 この慣例に山崎強化本部長は「他の競技の人たちとテンションが違うのでつらいですね」と苦笑する。ロンドン、リオ五輪代表で、引退後はスポーツキャスターとしても活動する畠山愛理(24)も「他の競技はオフモード。引っ張られないように」と語っていたが、選手村だけでなく日本全体が“フィナーレ”の雰囲気に包まれる中、集中力を持続するのは至難の業のようだ。「特に他競技の人たちがハジけていると、なおきついですね。『あ~、終わった!』みたいな状態から本番を始めなきゃいけないのはきついですよ」

 こんな他競技にない悩みを抱える「フェアリージャパン」だが、ただ手をこまねいているわけではない。最近になって新体操界は他競技と積極的に交流しており、昨年末にアーティスティックスイミング、今年1月には体操男子代表と合同練習を行い、技術や情報の共有を図ってきた。

 そして次に注目しているのがフィギュアスケート。ソチ、平昌五輪で連覇を果たした羽生結弦(24=ANA)との“合体”を狙っている。「私はよくフィギュアをテレビで見ますが、やっぱり羽生さんは動きがきれい」と舌を巻く山崎本部長は、日常生活から姿勢の正しさを選手に叩き込んでいる。それだけにプリンスの四肢の動きが見本になるのかと思いきや、参考にするのはメンタルだという。

「羽生さんにはピーキングのうまさがあります。どんなにケガをしても、一番大事な時に自分のピークを持っていける。そのアプローチがすごい。シーズンのタイミングが合いませんが、いつか交流を考えています」

 天才からピーキングを学び、フェアリージャパンが最終日にピークを迎える――。こんな“山崎構想”がハマれば日本初のメダルも夢ではない。

関連タグ: