体操のリオ五輪男子団体金メダルの白井健三(22)、2017年世界選手権金メダルの村上茉愛(22)が15日、日体大の卒業式に出席し、4年間の学生生活に別れを告げた。

 男女の体操界をけん引する2人は、共に4年間の競技成績が評価され「理事長賞」を受賞した。

 式典で謝辞を述べた白井は「賞をいただいた後に回れ右をして卒業生みんなの顔を見たときに、これだけ多くの生徒の前で賞をもらえることに幸福感を感じました。間違いなく人生の中で一番、濃い4年間。体操以外の面で鍛えられ、教えられた」と感慨深げに振り返った。

 一方、村上はこの日は朝4時半に起床し、美容師の母・英子さんに着付けしてもらった晴れ着姿を披露。卒業生代表として競技中以上に緊張した面持ちで約7分間のスピーチをした。「すごく緊張しました。(代表あいさつは)一人しかできない貴重なこと。一生の思い出になります」と囲み取材では笑顔を見せた。

 卒業後も2人は日体大を拠点に練習を行う。白井は大学院に進学し、村上はスポンサー企業の支援を受けながら、共に2020年東京五輪の金メダルを目指す。