体操ニッポンの絶対エース・内村航平(30=リンガーハット)が28日、東京・お台場で開催された「東京マラソン2019」(3月3日)のプレイベントでトークショーを行った。

 足の故障をキッカケにランニングを取り入れたという内村。現在も毎日5キロ近く練習場を走っているが、集まった東京マラソンのランナーたちを前に「42キロは未知の世界。冷静に考えて走り切るだけですごい」と舌を巻いた。

 また、残り500日余りに迫った2020年東京五輪について「今回は4年に1回というか、一生に1回の大舞台。自分が生まれた国でできる喜びがある。自分の人生を懸けたい」と語った。

 さらに内村には五輪でどうしても成し遂げたい“夢”がある。これまで08年の北京、12年のロンドン、16年リオと五輪3大会に出場して男子体操個人総合2連覇を達成しているが、いまだに開会式と閉会式に出たことがないという。「体操は開会式の翌日から試合があるので、開会式に出ると試合に影響する。でも、今回は閉会式には絶対に出たい。せっかく4大会も(五輪に)出るのにセレモニーを体験できないのは寂しいので」

 初体験となる自国の祭典のフィナーレ。赤いジャケットを着た内村が金メダルをぶら下げて闊歩している姿に期待したい。