東京五輪・鉄棒で金メダル取り射程圏 完成!内村“非常識新技”の難易度

2018年06月29日 16時30分

大技挑戦を表明した内村

 体操男子のエース、内村航平(29=リンガーハット)が東京五輪を占う新技を完成させた。

 世界選手権(10~11月、ドーハ)代表選考を兼ねた全日本種目別選手権(30日開幕、高崎アリーナ)には、すでに個人総合での代表入りを決めているだけに鉄棒のみのエントリーとなったが28日、決勝でH難度の大技ブレトシュナイダー(コバチ2回ひねり)に初挑戦することを表明。練習でも成功させており「今年に入ってからいろんな番組でも取り上げていただいて『ブレトシュナイダーやってますよ』っていうのが世間のみなさんにも知れ渡っちゃった。やんなきゃいけないかなっていう義務感はあります」と話す。

 ブレトシュナイダーの使い手は国内で6~7人、海外ではそれより少ないとされる。「非常識な技。人間のやることじゃない」と言われるほど高難度だが、内村のそれは既存の使い手を上回る美しさを誇る。日本体操協会関係者は「他の人はひねり終わりながら鉄棒をつかむけど、内村はひねる、終わる、見る、つかむをちゃんと歯切れよくできていた」とベタ褒めだ。

 ブレトシュナイダーの習得で技の難易度を示すDスコアも上昇。5月のNHK杯で6・4点だったのが、6・7点、6・9点、7・2点とバリエーションは4段階に広がったという。「世界選手権での金メダルラインは内村にとって第2段階の6・7点。7・2点の構成を120%とすれば、80%ぐらいの力でやれる」(前出関係者)という。

 内村は「自分の鉄棒はあんまり五輪に縁がないのかな」と苦笑いするが、東京五輪では個人総合V3、団体戦V2に加え、鉄棒での金メダルも射程圏に入ってきた。