名前が「6」!? 女子ゴルフの国内4大大会「ワールドレディスサロンパスカップ」2日目(4日、茨城・茨城GC西C=パー72)、昨季の韓国ツアー賞金女王で現役女子大生のイ・ジョンウン6(李晶恩=21、韓国)が68をマークし、通算5アンダーで首位に立った。なぜか登録名に数字が入った韓流トップゴルファーの“正体”とは――。

 日本ツアー初出場の韓国の女王が2日目にして、その実力を見せつけた。3、5番と2つのパー5をバーディーとすると、6番パー3では5メートルを沈めて連続バーディー。「天気が良くて、ショットも良くて、プレーしやすかった。チャンスを数多くつくれた」と会心のラウンドを振り返った。

 名前の最後に「6」が付くのは同じ名前のプロが韓国に6人いるため。日本の特撮ヒーローのように、番号で呼ばれることに抵抗はないようで「皆さんが愛着を込めて『シックス』と呼んでくれる。ボールにもキャディーバッグにも『6』が入っています」。昨季は賞金女王も含めて韓国ツアーで6冠に輝くなど、ラッキーナンバーにもなっている。

 どんなゴルファーなのか。「シックス」は8歳で競技を始めたが、経済的な事情もあり中学時代に一度、ゴルフを断念。「高校生になってからレッスンプロを目指して再開したら、結果が良くてこのような場所に来られるようになりました」

 ツアープロを目指してきたわけではないため、将来の夢もゴルフとは関係がなく「目の前のことを常に着実に頑張って、いい結婚ができたらいいと思っています」と至って現実的だ。

 2位につける鈴木愛(23=セールスフォース)との日韓賞金女王対決に向けても「上位の選手だけが優勝争いに残るのではなく、下位の選手も加わってくると思っています。いつも通り、自分のプレーに集中したい」と話すなど、すっかり肩の力が抜けている。

 一方で力が入るのは鈴木だ。「昨年(12月)の日韓対抗戦で一緒に回ったのでいい選手なのは分かっている。それでも、一回来て勝たせるようではダメ」。やる気満々で打倒シックスを宣言した日本の女王が意地を見せるのか、韓国の女王があっさりとタイトルを手にするのか、対照的な2人の対決の行方は?