男子ゴルフの国内ツアー「中日クラウンズ」(26日開幕、愛知・名古屋GC和合C)の注目は、2週前の「RBCヘリテージ」で日本人5人目となる米ツアー優勝を果たして凱旋出場となる小平智(28=Admiral)だ。「RBCヘリテージ」前もメジャー「マスターズ」などの米ツアーに参戦していたため、これが今季国内初出場になる。

 予選ラウンドでは、ディフェンディングチャンピオンで昨シーズン最後まで小平と賞金王争いをした宮里優作(37)、2010年大会最終日に世界主要ツアーでの最少スコア記録となる「58」をマークした石川遼(26=CASIO)と同組という、これ以上ない超豪華なペアリングが実現した。

 開催コースの名門「和合」は名古屋市内からのアクセスも良く、昨年の最終日は1万1016人の大ギャラリーが集まった。今年も予報では好天に恵まれる見込みで、予選ラウンドから見応えのある組み合わせとなったこともあって多くのファンが詰めかけそうだ。

 今季から選手会長に就任した石川の方針でファンサービスが強化され、24日の練習日も多くの選手がサインや写真撮影を求めるファンに笑顔で対応した。小平は主戦場を米ツアーに移すことが濃厚なだけに、今後どれだけ日本の試合に出るかは不透明だが、注目度が高まる凱旋試合で周りの選手も大いにアピールしたいところだ。