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米ツアー初Vの小平智「松山英樹に少しでも近づきたい」


米ツアー初優勝の小平(AP)

【サウスカロライナ州ヒルトンヘッド15日(日本時間16日)発】米ツアー「RBCヘリテージ」最終日(ハーバータウンGL=パー71)、12位から出た小平智(28=Admiral)が66をマーク、12アンダーで並んだ金シウ(22=韓国)とのプレーオフを制し、米ツアー初優勝を飾った。日本人選手では青木功、丸山茂樹、今田竜二、松山英樹に続く史上5人目。今季米ツアー6試合目、通算15試合目での快挙達成となった。

 17番パー3で行われたプレーオフ3ホール目、小平は7メートルのバーディーパットを沈めると右拳を握り締めた。残すのは金の6メートルのバーディーパット。これが外れた瞬間、日本人5人目の優勝者が誕生した。

 スタート時点では首位と6打差。2日目の「63」を再現するような猛チャージを狙った最終日は1番からいきなりの3連続バーディーで始まった。

 前半を4バーディー、1ボギーで折り返すと、後半も3バーディー。首位と2打差の2位でホールアウトした時点では「17番のボギーが悔しい。(トップ10に入ったことで)来週も出られるのでチャンスをものにしたい」とインタビューに答えていた。

 しかし、その後、最終組の金が失速。巡ってきたプレーオフのチャンスをまさしくモノにした。SNSで自ら「PGA優勝しちゃった! 自分でもビックリ!笑」(原文ママ)と報告したこの優勝で手にした出場権は次週だけではなく今季の残り試合と、来季からの2シーズン。米ツアーフル参戦の権利を得た。

 初出場だった前週の「マスターズ」では日本の元賞金女王で妻の古閑美保(35)をキャディーに従え、開幕前日のパー3コンテストに出場。古閑の声援を背にプレーした本戦では28位に食い込んだ。

 それでも、4日間で一度も目標の60台をマークできなかったことを悔やみ「また、ここに戻ってきたい」。来年の「マスターズ」出場も早速決まった。

 小平が米ツアーフル参戦を目指すなか、古閑は「仕事は調整できると思うけど、犬もいるし、一緒に行くならいろいろと準備が必要。(試合に)出られるかどうか分からないようなら私は行きません」としていたが、状況は一変。夫婦で米ツアーを転戦する可能性も出てきた。

 小平は昨季の日本ツアーで平均飛距離13位、フェアウエーキープ率2位となった1Wの名手。飛ばし屋が揃う米ツアーで飛距離は埋もれるが、ボールコントロールはどんな舞台でも通用する。昨秋に愛用の1Wのヘッドにひびが入り、100%納得できる新たな相棒はいまだに見つかっていない。そんななかでも今大会ではフェアウエーキープ率4位(75・00%)と抜群の安定感を発揮した。

 昨季、あと一歩で逃した日本の賞金王を今季の目標に掲げていたが、可能性は海の向こうで大きく広がった。世界ランクは前週の46位から自己最高の27位に急浮上。さらに大きな夢に向かい、米ツアーを主戦場にすることになりそうだ。

◇松山と一問一答

 ――今の気持ちは

 小平:目指していた舞台でこんなに早く優勝できると思わなかったので、本当にうれしい。プレーオフをどう戦っていいのか分からなかったし、得意でもないので、自分のプレーに集中してやったら結果が出た。今までの中で一番頭が真っ白です。

 ――プレーオフ前はどう過ごしたのか

 小平:最終組を待つ時が緊張した。イスに座っていたが、1打差になったので練習場に向かった。

 ――最終日、トップとの差があったが

 小平:少しでも近づいて来週もまたプレーしたいと思ってプレーした。

 ――これから大きなことを成し遂げる第一歩になるか

 小平:日本でずっと(松山)英樹が活躍しているのを見ていた。日本で一番うまい選手なので、ああいう選手になりたいと思っていた。少しでも近づけるよう、メジャーで優勝争いができるような選手に、まだまだだと思うがなりたい。

 ――ジャケットを着た感想は

 小平:普段なかなか着ない柄なので、これから着たいと思います(笑い)。

 ――今回の優勝は大きな意味がある

 小平:第1回でアーノルド・パーマーさんが優勝した時もすごい試合だったし、歴代優勝者もすごい方ばかり。自分が加われると思わなかった。50回という節目の大会で名前が残せてうれしい。

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