【ジョージア州オーガスタ発】男子ゴルフの「マスターズ」でメジャー初制覇の期待がかかった松山英樹(26=LEXUS)は上位争いには絡めず、通算3アンダーの19位に終わった。「すべてに課題が残った」という言葉通り、データからもショット、パットとも苦しんだことが分かる。

 20フィート(約6・1メートル)以上のパッティングは4日間で30回あり、決めたのは1度だけ。成功率は3・33%で43位だった。2位のリッキー・ファウラー(29=米国)は28回中5回沈め、成功率で1位(17・86%)。優勝したパトリック・リード(27=同)は決めた数は3回だったが、ロングパットの機会が18回と少なかった。

 長いパットをねじ込むか、ショットでよりカップに近い位置につけるか…。

 左手親指付近のケガで調整に苦しんだ今回の松山には残念ながら、どちらも果たすことはできなかった。

 今後については「いろいろ考えることがあるので消化してから試合に出たい」とコメント。米ツアー「プレーヤーズ選手権」(5月10日開幕)の出場はほぼ確実だが、次戦がどこになるのかは明言しなかった。

 14日のプロ野球・楽天―西武戦では始球式を務める。1月に亡くなった星野仙一さん(享年70=顔写真)に以前からオファーを受けていたこともあり、関係者によれば「松山には星野さんの永久欠番『77』のユニホームが用意されている」という。

「マスターズ」での優勝はかなわなかったが、今季のメジャーはまだ3戦残っている。“燃える男”の魂を受け継ぎつつ、もう一度、強い松山英樹をつくり直す。