【ジョージア州オーガスタ3日(日本時間4日)発】5日開幕の今季メジャー初戦「マスターズ」(オーガスタナショナルGC=パー72)を前に、3年ぶりの出場となるタイガー・ウッズ(42=米国)が公式会見に臨み「ここに戻って来られて最高の気分だ」と好調ぶりをアピールした。

 会見の前にはライバルのフィル・ミケルソン(48)とインの9ホールをラウンド。「昨日はフィルが休みだったから、今日一緒に回ろうと話していたんだ」。フレッド・カプルス(58=ともに米国)、昨年4位のトーマス・ピータース(26=ベルギー)とのチーム戦だったようで「カプルスにはコースが長過ぎるから、若くて強い選手をパートナーにしたんだ。楽しいラウンドだったよ」と笑顔だった。

 夢のような豪華なペアリングを楽しんだのはパトロンも同じ。各ホールを何重にもギャラリーが取り囲み、一打一打にコース中に鳴り響く大歓声を上げた。

 会見では「準備は整ったか?」との問いかけに「復帰以降、いくつかのトーナメントに出場し、これまでやってきたことができるようになってきた。いいスコアも出て、感覚が戻ってきた」。長年悩まされてきた腰や背中の痛みから解放され、現在のコンディションを「ファンタスティック」と表現した。

「最高のゴルフができることを願っている。この大会では経験が多くの助けになる。私が勝った年は正しい位置にボールを運べていた。この1週間がそうであることを望んでいる」。1997年、21歳3か月で最年少優勝を果たしてから21年。

 奇跡の復活劇で再び歴史にその名を刻もうとしている。