【ジョージア州オーガスタ2日(日本時間3日)発:2018マスターズ 松山英樹メジャー制覇への道】今季男子ゴルフのメジャー初戦「マスターズ」(オーガスタナショナルGC=パー72)で、午後になってコースに姿を見せた松山英樹(26=LEXUS)はラウンドは行わず、練習場、練習グリーンで約3時間調整した。
なかでも多くの時間を割いたのがパッティング。2種類の練習器具を使って、ストロークを確認すると、スマホを使って前後左右の4方向から動画を撮影し、フォームをチェックした。
米ツアーのデータを見ても、松山に課題があるとすれば、やはりグリーン上。シーズン3勝を挙げるなど過去最高の成績を残した昨季も、ストローク・ゲインド・パッティングはマイナス0・383で173位と下位に甘んじた。
この数値は平均的なプレーヤーに比べ、1ラウンドあたり0・4打近くパッティングでスコアを落としていることを意味する。4日間で約1・5打。一打にしのぎを削る優勝争いを考えれば、大きな差となる。
ただし、技術的に何か問題があるのかというと、専門家でも難しいところ。経験豊富な丸山茂樹(48=セガサミーHD)も「ボクは下手じゃないと思いますよ。見ている限りちゃんと入っているし、なんで百何十位なのか、意味が分からない。そんなに入らなくて世界ランク6位でしょ。ショットが良過ぎるのかな」と首をひねるばかりだ。
マスターズでは昨年、4日間で3パットが7回と苦戦。優勝したセルヒオ・ガルシア(38=スペイン)は3パットがわずか1回だった。松山の優勝オッズは14番手の36倍。低評価を覆すにはオーガスタの難グリーン攻略が不可欠だ。