引退から半年で冠大会誕生 宮里藍に期待される「世界仕様トーナメント」

2018年03月06日 16時30分

藍が引退して約半年がたったが、その人気は健在

 世界仕様のトーナメントだ。サントリーは5日、主催するゴルフ国内女子ツアー大会の名称を「宮里藍 サントリーレディスオープン」(6月7~10日、兵庫・六甲国際GC)に変更すると発表した。併せて昨シーズン限りでツアー競技から引退した宮里藍(32)が大会のアンバサダーに就任。男女を通じて日本人で唯一、世界ランキング1位にまで上り詰めた元女王の手腕にかかる期待とは――。

 藍はアマチュアだった中学3年生で出場した同大会でツアーにデビュー。2003年のプロ転向と同時にサントリーと所属契約を結ぶと、翌年の大会では優勝した。

 国内で最後のツアー出場となったのも昨年6月の「サントリーレディス」だった。そんな縁のある大会でアンバサダーを務めることになり、藍は「1年前はこんな機会をいただけるとは思わなかった。どんなことができるかワクワクしている」と話した。

 大会期間にどのような形で関わっていくかは現段階では未定で「ジュニアやアマチュアの方と触れ合うことがメインになるのかなと思います」(藍)。プロアマ戦での“復帰”にも含みを持たせるが、最も期待がかかるのは「米ツアーで『コースセットアップ委員会』の経験が1年間あるので、そこでもやれることがあるのかな。日本と米ツアーではコースセッティングが違うので、その経験を生かせれば」(藍)という世界仕様のトーナメントづくりだ。

 日本女子ツアーは7年連続で賞金総額が史上最高を更新し続ける右肩上がりの盛況が続いているものの、国内を主戦場とする日本人選手が海外メジャーでトップ10に入ったのは15年「全米女子オープン」での大山志保(40=大和ハウス工業)の5位が最後。世界との差は開きつつある。

 その一方、トーナメントによっては元選手がコースセッティングに関わることもある。だが、例えば同じ距離を打つケースでもボールやクラブの進化に伴って10年、20年前とは選手の概念やマネジメントが全く変わっている。選手寿命が長いゴルフでは、一線から退いた人の感覚が時代にそぐわなくなっている可能性もあるのだ。

 このため、ツアー関係者は「米ツアーで昨年まで世界トップレベルの戦いを経験していた宮里さんの意見を反映させることができれば、レベルの高いセッティングにできると思います」と期待する。

 もっとも4日に終わった国内女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」ではイ・ミニョン(25)とユン・チェヨン(31)の韓国勢がワンツーフィニッシュ。藍の尽力によって世界仕様のハイレベルなトーナメントが実現しても、日本勢がより取り残される結果になることも懸念されるが…。