サントリーは5日、都内で記者発表を行い、昨シーズン限りでツアー競技から引退した同社所属のプロゴルファー・宮里藍さん(32)が同社主催の国内女子ツアー大会のアンバサダーに就任したことを発表。併せて6月7~10日に兵庫・六甲国際ゴルフ倶楽部で開催される大会の名称も「宮里藍 サントリーレディスオープン」となることを発表した。

 藍さんはアマチュアだった中学3年生で出場した同大会でツアーデビュー。プロ転向した翌年の2004年には優勝した。

 会見に出席した藍さんは「(初出場した)当時はアマチュアがプロの試合に出させてもらう機会は少なかったし、この大会で得た経験がその後の大きな財産になった」とアマ時代を振り返る。

 昨年6月の大会が国内で最後のツアー出場となったが「1年前はこんな機会をいただけるとは思わなかった。どんなことができるかワクワクしている」とも話した。

 大会期間にどのような形で関わっていくかは現段階で未定。「ジュニアやアマチュアの方と触れ合うことがメインになるのかな、と思います」(藍さん)

 またこれまでは選手として出場する目線で見てきたトーナメントを、一歩引いた視線で見ることでより良いものにしていくことにも意欲を見せる。
 昨年9月の「エビアン選手権」を最後に引退してから約半年。この日の会見には54媒体、112人が集まる人気、注目度の高さを見せつけた。

 男女を通じて日本人で唯一、世界ランク1位まで上りつめた藍さんの手腕に期待がかかる。