今年9月に現役を引退した女子ゴルフの宮里藍(32=サントリー)が7日、千葉県内のゴルフ場で契約するブリヂストンスポーツのイベント「ドリームフェスタ2017」に参加した。

 引退後初めて公の場に姿を見せた藍は、初の日本ツアー賞金王に輝いた兄の優作(37)ら同社契約のプロゴルファー総勢29人とともに、抽選で選ばれたユーザー約130人と和気あいあいの雰囲気の中でプレー。「9月のエビアンが終わってラウンドしたのは1回だけ。練習したのも2日前の1度だけ」と言いながらもパー3では鮮やかな弾道を披露し「これだけ多くの方に応援していただいていたんだなと実感できた」と笑顔で話した。

 気になる近況については「もう試合までを逆算して練習する必要もないし、今年いっぱいは今まで頑張った自分へのごほうびとして“無職”を楽しんでます」と笑わせた。来年以降については「スポンサーさんと相談しながら、ゴルフ界に何が恩返しできるのかを考えていきたい」と語った。

 すでに日本ゴルフ協会(JGA)は藍に対して、2020年東京五輪代表の女子担当コーチを要請することを決めているが、この日のイベントに参加した倉本昌弘強化委員長(62)は「その話は今日はしていないし、僕じゃなくて山中(博史専務理事)からいくと思う」と話した。

 当の藍は、コーチ就任について「お話をいただければ光栄なこと」と言いながらも「私にコーチのスキルはないし、五輪までに身に付くかは難しいと思う」と話しており、正式オファーを受けてから慎重に検討していく構えだ。