国内シニアツアー「ISPSハンダカップ・フィランスロピーシニア」最終日(18日、埼玉・越生GC=パー72)は2打差の2位からスタートした柳沢伸祐(51=ビバゴルフ)が5バーディー、ノーボギーの67で回り、通算12アンダーまで伸ばし、逆転でレギュラー時代を含めてうれしいツアー初勝利を挙げた。

 勝負は残り2ホールで動いた。16番終了時点で1打差のトップだったのはグレゴリー・マイヤー(56=米国)で、柳沢は2位。ところが、マイヤーが17番パー3でバンカーに入れてボギーを叩いたのに対し、柳沢は花道から20メートルをパターで沈めるバーディーで順位が入れ替わる。

 続く18番もマイヤーが左に曲げてボギーとしたのに対して柳沢は3メートルを決めるバーディーで、終わってみれば2位に3打差をつけて優勝した。

「シード争いとか予選会とは違う、いい緊張感の中でやって勝てた。プロゴルファー冥利に尽きます」と話した柳沢。26歳でプロ転向して以来、最高の喜びに浸った。