いよいよ佳境だ。女子ゴルフの国内ツアー「伊藤園レディス」初日(10日、千葉・グレートアイランドC=パー72)で、賞金ランキング上位3人が同組で回り、同1位の鈴木愛(23=セールスフォース)が3アンダーの9位、同2位のキム・ハヌル(28=韓国)と同3位のイ・ミニョン(25=同)はいずれも1アンダーで22位だった。

 今週と来週で連勝なら他の選手の成績に関係なく初の女王が決まるが、鈴木は前半アイアンショットが定まらず1バーディー、1ボギー。それがハーフターンで「体を回そうとして、腰まで回しすぎないようにと意識するようにして」覚醒。10~13番の4ホールで3バーディーを奪い、3人の中から一歩抜け出した。

 一方、韓国での試合出場のため直近2戦を休み、賞金ランク首位から陥落したハヌルは2つ伸ばして折り返した後半の11番で3パットのボギーとするなど、今季平均の「29・375」を上回る32パット。「距離感が弱くて入らなかった。グリーンは良かったので、自分の問題」と話した。

 1位の鈴木は2位ハヌルとの差が約1186万円、ミニョンとは約1722万円差となっている。仮に今のままの順位で今大会を終えると、鈴木とハヌル、ミニョンとの賞金差はさらに100万円ほど開くことになる。

 今週、来週の優勝賞金は1800万円(2位は880万円)。最終戦は2500万円(同1450万円)と高額大会が続くだけに、1打で状況が大きく変わりそうだ。