アマゴルファー「大躍進」を支える名コーチ

2017年10月17日 11時00分

金谷拓実

 アマゴルファー大躍進の裏には――。15日の国内男子メジャー「日本オープン」で、金谷拓実(19=東北福祉大)が2位と躍進し、国内女子ツアー「富士通レディース」では安田祐香(16=兵庫・滝川二高)が初のローアマを獲得した。アマチュアの2人はナショナルチームのメンバーで、日本ゴルフ協会が2015年に招聘したガース・ジョーンズ・ヘッドコーチ(オーストラリア)から大きな影響を受けたという。

 15日に2人のアマ選手が注目された。「日本オープン」で金谷は通算7アンダーの2位とメジャー制覇まであと一歩に迫り「たくさんの人が応援してくれて自分の力以上のものが出た」と熱戦を振り返った。「富士通レディース」で通算2アンダーの23位でローアマを獲得した安田は「うれしいです。決勝に進んだアマが2人だけだったのでチャンスは大きいと思っていました」と笑顔を見せた。

 2人はナショナルチーム(NT)の現役メンバー。合宿や大会などを通じてジョーンズ・ヘッドコーチの指導を受けたことが躍進の一因になったという。
 とりわけ安田はNTへの参加で大きな成果があった。「技術面だけでなく、ヤーデージブックの書き方などを教えてもらって、それが今週もすごく役に立ちました」と語った。

 ヤーデージブックとは残り距離などを確認するためのコース図のこと。安田は「ガースさんに教えられた通り、今はコースにたくさんたくさん×(バツ)を書いています」。バツを付けるのは行ってはいけない場所。ヤーデージブックに書き込むことでこれを明確にする。さらにグリーン上には「ゼロポジションを書き込みます」。聞き慣れない言葉だが、安田によると「一番打ちやすい上りの真っすぐのラインはどこか」を示すものだという。これを想定される複数のピン位置に対して書き込んでいく。

 安田は技術だけではなく“ジョーンズ流”のマネジメント術を学び大きな手応えをつかんだ。もちろん金谷の快進撃もNTでジョーンズ氏から受けた指導や助言の影響があったのは間違いないところだろう。すでにプロになった畑岡奈紗(18=森ビル)、勝みなみ(19)らもアマ時代に指導を受けている。特に畑岡は昨年の米ツアー予選会でジョーンズ氏にキャディーを依頼したほど信頼を寄せている。

 アマ選手の躍進は“突然変異”ではなく、成長を支えてきた名コーチの存在という裏付けがあるだけに、国内ツアーでアマ勢の活躍はまだまだ続きそうだ。