【日本オープン】池田勇太と石川遼のメンタル明暗

2017年10月14日 14時00分

 男子ゴルフの国内メジャー第3戦「日本オープン」2日目(13日、岐阜関CC=パー70)、5位から出た池田勇太(31)が6バーディー、2ボギーの66をマーク。通算7アンダーとスコアを伸ばし、後続に3打差をつけて首位に立った。一方、今季国内ツアー初戦の石川遼(26=CASIO)は通算9オーバーの97位で予選落ち。2人の国内メジャータイトル保持者の明暗がはっきり分かれたが、その差はいったいどこにあったのか。  激しい雨に見舞われたこの日、ファンを魅了したのは、2014年にこの大会を制した池田だった。ハーフターン前後の5ホールで真価を発揮し、前半の15番と17番パー4でも4メートルを沈めてバーディー。「15番のチャンスホールから、難しい16~18番、1番と大雨だったので、そこを2アンダーで切り抜けられたのは大きかった。それが後半につながったのかなと思う」。後半も3番以降に3バーディーを重ね、一気にリードを奪った。  それでも、本人の手応えは「まあ悪くはない」という程度で「ここ数週間は疲れもあって、いいゴルフができていなかった。疲れも取れてきて、それなりのショットが出るようになってきた」。今大会は普段から帯同するマッサージなどのケア担当に加え、トレーニング担当も呼び寄せ、トレーナー3人態勢を敷いた。「火曜日からケアもトレーニングもやっている」と最終日に向けて準備を整えている。  2015年優勝の小平智(28=Admiral)は、中嶋常幸(62=静ヒルズCC)と片山晋呉(44=イーグルポイントGC)から「2度勝ってこそ本物」と声をかけられたことを明かしているが、池田は「オレには言ってくれないな」と苦笑い。もちろん、誰に言われなくても日本一への意欲が薄くなることはない。「2回とか、3回とかではなく、毎年勝つつもりでやっている。結果的に勝ったら、また来年という繰り返しかな」と自信に満ちあふれている。  一方、15年「日本シリーズ」を制した石川は前日からの悪い流れを止められなかった。61位から巻き返しを狙ったが、スタートの10番パー4でティーショットを大きく右に曲げダブルボギー。続く11番パー4もボギーとつまずき、終わってみれば77の大叩きだった。  初日のラウンド後にスイングを大幅に修正。「スイングを変えずにプレーすれば、パープレーぐらいでしのげたかもしれないが、それではうまくならない。一日も早く取り組みたいと思った」と話したように、課題が修正できていないことはもちろん、それ以上に“焦り”がゴルフを悪くしている。「うまい選手は曲がるのがたまたまだけど、今は真っすぐ行って自分が一番ビックリしている状態」という言葉がすべてを物語っている。  心身ともに充実した状態で臨んでいる池田に対し、自信を持てずに暗中模索を続ける石川。ゴルフが「メンタルスポーツ」とも言われる理由を如実に示した2人の2日間だった。