【日本女子OP】畑岡奈紗 米ツアー再挑戦に燃える

2017年09月30日 14時00分

 世界再挑戦の夢はメジャータイトルでつなぐ。女子ゴルファー日本一を決める「日本女子オープン」2日目(29日、千葉・我孫子GC=パー72)は日没サスペンデッドとなり、第2ラウンドを終えられなかった51人は30日午前6時46分からプレーを再開した。大会連覇と2週連続Vがかかる畑岡奈紗(18=森ビル)は68で回って9アンダーの2位に浮上。精彩を欠いた米ツアーへのリベンジに向けて、静かに闘志を燃やしている。10アンダーの申ジエ(29=韓国)が首位。

 昨年はアマチュアとして史上最年少で初制覇。前回優勝者として戻ってきた畑岡は18歳とは思えない貫禄を漂わせ、圧巻のゴルフを披露した。

 8ホールを残していた第1ラウンドを67でホールアウトすると、直後の第2ラウンドでも快調なプレー。254ヤードのティーが使用された前半の13番パー4では「1Wでフェード気味に打った」ボールを見事に1オンさせた。16メートルから2パットで沈めて、バーディーを先行させると、その後もバーディーを重ね、68をマーク。「第2ラウンドに入って、少しティーショットが散らばっていた」と言うものの、プレーを終えた選手の中では単独の首位に立った。

 今季挑戦した米ツアーでは18試合出場で11度の予選落ち(他に棄権1回)を喫するなど苦しんだ。「泣き言を言わない子なのに、電話口で『帰りたい』と泣いていた」と父・仁一さんも娘の苦境に胸を痛めた。現在の賞金ランクは134位で、80位以内に与えられるシード権獲得はほぼ絶望的。それでも、畑岡は米再挑戦に前向きだ。

 日程的に来季の出場権をかけた予選会は日米いずれかを選ばなければならない状況だったが、先週の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子」を制したことで1年間の出場権を獲得。日本の予選会を受ける必要はなくなった。まだ結論は出していないものの、昨年に続き、米ツアーの予選会に挑むと見られる。

 さらに今大会で勝てば、来季から国内では3年シードを得られる。心置きなく米ツアーに挑戦できる環境が整うだけに、タイトルにかける思いは強い。

 昨年の畑岡に続き、今年も首位と3打差の4位に小倉彩愛(17=岡山操山高2年)がつけるなど、アマチュアが健闘中。プロとして迎え撃つ立場となった畑岡は「アマに負けたくないという思いはある?」との問いに「はい。それはあります」と言い切った。涙は決して無駄にはしない。1年間で積み重ねた経験を糧にプロの意地を見せる。