【ノースカロライナ州グリーンズボロ17日(日本時間18日)発】米男子ツアーの今季レギュラーシーズン最終戦「ウィンダム選手権」(セッジフィールドCC=パー70)初日、石川遼(25=CASIO)は今季ベストスコアの66で回り、18位。来季のシード権獲得のためには2位以内に入ることが絶対条件の試合で、まずは好スタートを切った。9アンダーのマット・エブリー(33=米国)が首位。岩田寛(36)はイーブンで102位だった。

 1イーグル、5バーディー、1ボギーと1ダブルボギー。出入りの激しいスコアながらも、石川が今季ベストスコアをマークした。

 現在のポイントランクは175位ながら、直近は6試合連続で予選落ち。シード権獲得へ崖っ縁の状況で迎えた試合は、2番パー4で163ヤードからの2打目をクリークに落としてダブルボギーと最悪の立ち上がりだった。

 125位以内に入って来季のシード獲得&来週からのプレーオフ進出を果たすには、今週2位になることが条件。その望みはいきなり絶たれたかに見えた。

 だが「取らなきゃいけない状況だった」(石川)5番パー5で初バーディーを奪うと、7番パー3ではマウンドを越えて大きく右に切れるラインを読み切り、8番パー4は2打目を60センチにつけて連続バーディーを奪う。

 インに入ると15番パー5で219ヤードから2・5メートルに2オン成功。このイーグルチャンスをきっちりモノにした。

 この日はフェアウエーキープ率が78・57%。パーオン率は88・89%とシーズン平均(51・38%、62・29%)を大きく上回った。

 それだけに上々のスタートにも見えるが、現状でカットライン(70位以内)は2アンダー。2日目も同様にスコアが伸びるとすると、石川の4アンダーがカットラインになる可能性もある。

 5月の「ウェルズファーゴ選手権」2日目には80を叩くなど、第2ラウンドの平均スコアは72・32といまひとつ。出場した19試合で伸ばせたのは7回にとどまっている。

 1打で20位前後も順位が変わる大混戦。2日目に向けて「いい位置で予選通過すればV争いもあるが、こういうふうになればいいという気持ちを持たずに一打一打やっていきたい」と話した。