【全米プロ】失速5位の松山悔し涙「勝てる人になりたい」

2017年08月15日 11時00分

一時は単独トップに立った松山(ロイター=USA-Today-Sports)

【ノースカロライナ州シャーロット13日(日本時間14日)発】今季のメジャー最終戦「全米プロゴルフ選手権」最終日(クウェイルホローC=パー71)、首位と1打差の2位でスタートの松山英樹(25=LEXUS)は72のラウンドで通算5アンダーの5位に終わった。一時は単独首位に立ったものの、11番からの3連続ボギーで後退。悲願のメジャー初制覇はならなかった。優勝は通算8アンダーのジャスティン・トーマス(24=米国)で、初のメジャータイトルを手にした。

 メジャー制覇は手の届くところまできていた。だが、勝利の女神はほほ笑まなかった。2打差を追う最終18番のティーショットを左のウオーターハザードに入れ、ボギーでのフィニッシュ。優勝の大きなチャンスを逃し、アテスト後のテレビインタビューでは次第に目が潤み、涙が止まらなくなった。タオルで何度も目元をぬぐい、インタビュー後にうずくまった姿が全てを物語っていた。

 最終組の1つ前でプレーしたこの日は2番でボギーが先行したものの、序盤は粘り強くパーをセーブする展開。大きなチャンスは6番パー3で訪れた。第1打はピンに真っすぐに向かい右奥1・5メートル。この日最初のバーディーで追撃を始めた。続く7番パー5は手前の池を避け、奥20メートルに2オン成功。これを2パットで沈めて連続バーディーを奪い、7アンダーで首位に並んだ。

 折り返しての10番パー5では6メートルをねじ込み、この日3つ目のバーディー。8アンダーまでスコアを伸ばし、メジャーの最終日のバック9でついに単独首位に立った。

 しかし、ここからメジャーの重圧が松山を襲う。続く11番パー4では1メートルのパーパットがカップに嫌われると、12番パー4ではグリーン奥からの第3打がラフに食われて連続ボギー。さらに13番パー3もボギーとして、V争いから後退した。

 それでも直後の14番パー4をバーディーとすると、15番パー5では4メートルを沈めて小さくガッツポーズ。連続バーディーで1打差に迫った。勝負は“グリーンマイル”と呼ばれる、上がり3ホールに突入。同じ組のトーマスを1打差で追って16番パー4を迎えた。

 左サイドの池が常にプレッシャーを与える中、松山はティーショットを大きく曲げて右のラフへ。2打目はグリーンをオーバーし、奥のラフに転がり込んだ。難しいアプローチを1メートルに寄せたものの、パーパットはカップに嫌われ、ボギー。差は2打に広がった。

 続く17番パー3では15メートルの長いバーディーパットがカップを30センチショート。パーでホールアウトした松山に対し、トーマスは5メートルのバーディーパットを沈める。残り1ホールで3打差。最終ホールに入る前に松山の夢はほぼついえた。

 それでも、2位に食い込んだ6月の「全米オープン」よりも激しい優勝争いを演じ、世界に実力を見せつけたのは紛れもない事実。この経験は必ずや、来季のメジャーで生かされるはずだ。

【松山と一問一答】

 ――10番までは順調だった

 松山:11番もいいティーショットをして、もっといいプレーができると思った。(グリーンを外した)2打目がすごく痛かった。難しくない状況からのミス。トップに立ったからとか、そういうのは関係ない感じのミスだった。

 ――メジャーの優勝争いの緊張感は

 松山:日本ツアーでアマチュアでやっていた時みたいな緊張の仕方だった。気持ちの部分ももっと成長しなきゃいけないけど、自信を持って打てる技術がないのかなと思う。

 ――スタート前から緊張感はあった

 松山:昨日(3日目)に比べれば、今日の方が落ち着いていて、いいプレーができそうな感じだった。

 ――メジャー制覇にあと一歩に迫った

 松山:ここまで来た人はいっぱいいる。ここから勝てる人と勝てない人が出てくる。何をやったら勝てるのか分からないけど、勝てる人になりたい。