男子ゴルフの世界選手権シリーズ(WGC)「ブリヂストン招待」(オハイオ州アクロン)が3日に開幕する。「全米プロ」(10日開幕、ノースカロライナ州シャーロット)を目前に、松山英樹(25=LEXUS)らトップ選手のプレーぶりに注目が集まる。

「リオ五輪」の影響で昨年は6月末の開幕となった「ブリヂストン招待」が定位置に戻ってきた。トップ選手が集結するため、他の大会以上にメジャー前哨戦の意味合いは強く、一昨年までの「全米プロ」優勝者のWGCでの成績は2011年から15→5→4→1→12位と、直前の同大会で好成績を残した選手がシーズン最後のメジャータイトルを手にしている。

 昨年の「全米プロ」では4位と優勝争いに加わった松山だが「ブリヂストン招待」では最高が12位で、過去トップ10入りなし。連戦で臨んだ一昨年までの「全米プロ」でも19位が最高だった。他のメジャーでは前週のトーナメントに出場しないスケジュールを組むことがほとんどだけに、WGC→メジャーの2連戦にどう取り組むかがカギを握りそうだ。

 相性は決して良くないだけに、米ツアー公式サイト恒例の優勝予想はやや低めの9番手。トップには「全英オープン」を制したジョーダン・スピース(24=米国)、2番手に「全米オープン」でメジャー初制覇のブルックス・ケプカ(27=同)の名前が並ぶ。

「全米プロ」の成績に直結する大会だけに、過去のデータを覆す上位フィニッシュで、悲願のメジャー初制覇に向けたいい流れをつくりたいところだ。