【英サウスポート20日(日本時間21日)発】「全英オープン」初日(ロイヤルバークデールGC=パー70)、「全米オープン」に続くメジャー連勝がかかるブルックス・ケプカ(27=米国)が65を叩き出し、ジョーダン・スピース(23=米国)らと並んで首位に立った。一方、世界ランク1位のダスティン・ジョンソン(33=米国)、ローリー・マキロイ(28=英国)は1オーバーの58位と出遅れ。ビッグネームたちの明暗が分かれた。

 メジャー連勝へ、ケプカが最高のスタートを切った。前半はボギーなしの1バーディーと比較的静かだったが、後半に入ると一気に爆発。11番から3連続バーディーを奪うと、16番をボギーとした直後の17番パー5でイーグルを奪い、一気にスコアを伸ばした。

 予選ラウンドは松山英樹(25=LEXUS)と同じ組で「全米オープン」1位、2位の直接対決。松山も2アンダー、12位と好スタートを切ったが、それを上回る快進撃を見せた。

 昨年、今年と松山が2連覇を果たした「フェニックス・オープン」(2月)の一昨年の覇者がケプカ。松山を1打差で振り切っての米ツアー初Vだった。

「全米オープン」以来、1か月ぶりの出場。「ここに来るまでほとんど、クラブを握っていなかったが、特に不安はなかった。何年も同じスイングを繰り返しているので、元に戻るのに時間はかからない」。精神面を充実させるための休養の重要性を強調した。

 メジャーを制したことによる変化を問われると「私は何も変わっていない。プレッシャーも感じていないし、安堵感もない。まだすべての目標を達成したわけではないので、勝つためにプレーするだけだ」。豪快な飛ばし屋は冷静に話した。

 一昨年の「全米プロ」から7大会連続でメジャー初優勝者が誕生しているが、その流れをメジャー2連勝でストップさせるのだろうか?