【ウィスコンシン州エリン15日(日本時間16日)発】「全米オープン」初日(エリンヒルズGC=パー72)、昨季の日本ツアー賞金ランク1位の池田勇太(31)、同2位の谷原秀人(38=国際スポーツ振興協会)、今季1位の宮里優作(36)が揃って72をマーク、イーブンパーと健闘した。首位は7アンダーのリッキー・ファウラー(28=米国)。

 前半5オーバー、後半5アンダーと波の激しいゴルフを見せたのが池田だった。6番から4連続ボギーで折り返したが「細かいことを考えないようにした」と開き直った途端、10番でカラーから沈めて初バーディー。12、13番を連続バーディーとすると、17番で6メートル、18番で8メートルを沈めて再び連続バーディー。終わってみれば、前半の5ボギーをすべて取り返した。2日目は文字通り「ゼロからのスタート」と上位進出を狙う。

 対照的に優作は貯金を吐き出す展開。序盤はバーディー、ボギーを繰り返したものの、11番のバーディーで2アンダーとスコアを伸ばした。ところが14、15番の連続ボギーで失速。「前半の流れを生かせなかったのが悔しい」。現在の日本ツアーのトップとして、ここから意地を見せたいところだ。

 今季は海外でのプレーが多い谷原はフェアウエーキープ率100%と安定感抜群のティーショットを披露。スコアも2バーディー、2ボギーとほとんど動かなかった。

「ティーショットはフェアウエーに行ったが、アイアンが悪くてトラブルになった。ショットの修正はできたので、追い上げはできると思う」

 欧州ツアーのメジャー大会「BMW欧州プロ選手権」(5月)では初日116位から巻き返して、3位フィニッシュ。世界の舞台でも追いかける力は持ち合わせている。