国内女子ゴルフツアー「サントリーレディス」2日目(9日、兵庫・六甲国際GC=パー72)、先月26日に今シーズン限りでの引退を発表してから初めての試合出場となる宮里藍(31=サントリー)は2バーディー、2ボギーと1ダブルボギーの74。通算イーブンの50位まで順位を落としたものの、決勝ラウンドに進出した。69で回って通算11アンダーに伸ばした辻梨恵(23=大和証券)が首位を守った。

「テンポがしっくりこなくて、どこに照準を合わせたらいいのか迷いがあって、悪循環の一日だった」と振り返る藍。歯車が狂いだしたのは4番パー5だった。ラフからの3打目はアゴの高いバンカーにつかまってしまった。

 ここからグリーンに乗せられず、ラフからのアプローチも2メートルオーバー。これを一発で決めることができず、パー5でまさかのダブルボギーだ。

 これで初日の22位から一気に予選カットライン(今大会は60位タイまで)が気になる50位前後へ急降下。7番で1・5メートルを沈めてバーディーを奪ったものの、8番パー4でもバンカーにつかまってボギーを叩き、50位でハーフターンした。

 後半もなかなかチャンスをつくれず「14番からはピンチばかりだった」と苦しいラウンド。16番パー3ではまさかの3パットでボギーを叩いて通算1オーバー。順位が59〜61位と、カットラインをまたいで刻々と変わるポジションになってしまった。

 それでも17番パー5は3打目を3メートルに乗せ、フックラインを読みきってバーディー。18番もパーセーブして、週末に主役がいないという最悪の事態は回避した。

 ホールアウトした瞬間、2日間同組だった上田桃子(30=かんぽ生命)とハグし合うと「試合で一緒に回るのはこれで最後かもしれない、と思うと寂しくなった」ものの「でも週末はお互いに頑張らないと」と、引き締めて、決勝ラウンドに向けて気持ちを切り替えた。