国内女子ゴルフツアー「ほけんの窓口レディース」最終日(14日、福岡・福岡CC=パー72)、鈴木愛(23=セールスフォース)が通算7アンダーで今季初勝利を挙げた。その裏に“おにぎりパワー”があった。ツアー4勝目で、今大会の日本人初優勝となった鈴木は「今までで一番いい母の日になった」と喜んだように、普段からサポートしてくれる母の美江さん(46)に感謝した。特に「ラウンド中に食べるものを気を使ってくれる。炊飯器を持ち歩いてハーフターンで(おにぎりを)くれます」という。

 この日は美江さんが所用で後半戦からの会場入りになったため、姉の志歩さん(24)が食事を準備したが、いつもは母が特製おにぎりを作っているという。美江さんは「昆布とかしょうが焼きとかを具に入れています。最初はのりを巻いていたんですけど、娘から『お母さん、のりはやめて。歯につくから』と言われまして。今は巻かずに渡しています」と笑顔で語った。

 この勝利で今季獲得賞金は日本勢トップの2位に浮上。今週は昨年優勝した「中京テレビ・ブリヂストンレディス」で2連覇に挑むが、鈴木は「今年は5勝を目標にしています」と“おにぎりパワー”でさらなる快進撃を誓った。