【ジョージア州オーガスタ5日(日本時間6日)発】今季メジャー初戦「マスターズ」(オーガスタ・ナショナルGC=パー72)開幕前日の恒例イベント「パー3コンテスト」は雷雨により、数組がスタートしただけで中止となった。谷原秀人(38=国際スポーツ振興協会)もスタートはできなかったが、キャディーのつなぎを着た家族と記念撮影するなど、リラックスムードで大一番を迎える。池田勇太(31)はコースに来たものの練習はできず。注目の松山英樹(25=LEXUS)は会場に姿を見せなかった。

 当初から悪天候の予報が出ていたこともあり、松山は開幕前日のコースに現れなかった。やはり大荒れの天気となった3日も会場には足を運んでおらず、1、2、4日にそれぞれ18ホールずつ、計3ラウンドの練習ラウンドで本番を迎える。

 2月上旬の「フェニックス・オープン」で今季2勝目を挙げて以降はなかなか結果が出ない中でのオーガスタ入り。TBSの中継で解説を務める芹澤信雄(57=TSIグルーヴアンドスポーツ)は前日までの練習を見守り「しぐさからは(スイングの)トップの位置を気にしているように見える」と指摘する。

 松山は「ここ1か月半はショットがすごく悪くなっている」としており、その原因のひとつがトップにあると考えているのだろう。

 やや不安を残す形での初日となるが、芹澤は「練習場で打っているときより、コースの方が気持ちが入って(トップが)収まっている感じ。世界ランク4位の選手ですからね。試合が始まって緊張感が増せば、ピタッとハマるはず。一度ハマれば、そこにしか上がらなくなる」  初日はこちらも優勝候補に挙げられる世界ランク8位のリッキー・ファウラー(28=米国)らと同組で午前10時12分(日本時間午後11時12分)のティーオフ。ピタリとハマった会心の一打で、スタートを切ることができるか?