国内男子ツアー「三井住友VISA太平洋マスターズ」2日目(11日、静岡・太平洋C御殿場C=パー72)、松山英樹(24=LEXUS)が66をマークし、通算13アンダーで単独首位を守った。快調にスコアを伸ばした一方で、13番パー3では第1打の直後に7Iのシャフトを折るハプニング。ラウンド後には事情聴取を受けた。

「悔しくて体重を乗っけたのですが、ちょっと体重が重過ぎました。あのようなことがないよう、次からはミスしても穏やかにいきたい」。会見では反省の言葉も交えて、クラブを折った場面を振り返った。

「クラブを叩きつける」「コースを故意に傷つける」などは日本ゴルフツアー機構(JGTO)の規定で処分の対象。初回は厳重注意、2回目から罰金が科せられる。

 類似の行為と見なされる可能性もあるため、ラウンド後は事情聴取を受けたが、担当した大会ディレクターは「映像を見ても、怒りに任せて故意にクラブを折ったというわけではない。本人の話も聞いたうえで、厳重注意は必要ないと判断しました」。結局、おとがめなしで決着した。

 松山は2014年の「メモリアル・トーナメント」では最終日の最終18番で1Wのシャフトを折ってしまい、そのままプレーオフに臨んで米ツアー初Vを果たした。この日も直後の14番から3連続バーディー。決して褒められた行為ではないが、クラブを破損するアクシデントは意外にも吉兆なのかもしれない。