【TOTOジャパンクラシック】トップ10に日本人1人でも小林会長は意外な見解

2016年11月07日 16時31分

 女子ゴルフの日米ツアー共催「TOTOジャパンクラシック」最終日(6日、茨城・太平洋C美野里C=パー72)、12位から出た堀琴音(20=東芝)が68をマーク、通算10アンダーで日本人最上位の3位に食い込んだ。堀は大健闘だったが、トップ10に入った日本人は1人だけ。日本と世界との差は果たして縮まったのか。日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の小林浩美会長(53)の見解は意外なものだった。

 

 最終ホールのダブルボギーでその差は縮まったが、実質的には首位から出たリオ五輪銅メダルのフォン・シャンシャン(27=中国)が通算13アンダーまで伸ばしての圧勝劇だった。

 

 昨年の大会ではトップ10に日本人がゼロだったのに続き、今年は堀一人だけ。2020年東京五輪でのメダル獲得を目標に選手強化を掲げるLPGAとしては、ホームで海外のトップ選手を迎える舞台で2年連続の大惨敗となった。

 

 ところが、この結果にも、海外ツアーで5勝を挙げた小林会長は意外なほど前向きだ。「日本人選手は堀さん一人だけど、日本のツアーとしてはアン・ソンジュ(29=韓国)や姜秀衍(40=同)が上位に入っている。日本人選手のレベルアップにはツアー全体の底上げが必要不可欠。それがうまくいっている証拠だと思う」

 

 小林会長が東京五輪に向けた強化に乗り出してから約3年。4日間大会の増加など、ツアーは少しずつ変化している。「4日間の試合に備えて選手が体力をつけたことで、ショットの力強さも増した」。LPGAが各選手を手取り足取り指導することはできないが、適切な環境を与えることで全体のレベルアップを図ってきた。

 

 とはいえ、その差がまだまだ大きいことは、選手自身が実感している。堀は前日の第2ラウンドで、優勝したフォンと同じ組でプレー。「差を感じた。アイアンショットが止まるし、1Wでは振るときと振らないときをはっきりと分けていて、パットもすごく入る」と感想を漏らした。

 

 9月末の「日本女子オープン」からここ6試合で4度目のトップ5入りで好調の堀は今季、パーオン率4位(約71・39%)と、シーズンを通して安定したショットを見せている。一方、平均パット数は45位(1・8375)でグリーン上では苦戦。データから国内初Vに向けての課題はパッティングにあるのは明らかだが、世界との差はそれだけにはとどまらないというわけだ。

 

 日本ツアーに海外のトップ選手が揃う唯一の大会。「ここで自分の立ち位置が分かる。選手たちは悔しさを感じているはず」(小林会長)。来年、再来年と、堀に続いて上位に食い込む日本人が増えれば、五輪への期待も高まるが…。