国内女子ツアー「スタンレーレディス」2日目(8日、静岡・東名CC=パー72)は悪天候と霧で2度の中断があり、午後5時に日没サスペンデッド。3組9人の選手しかホールアウトできなかった。試合は9日午前9時に第2ラウンドを再開予定。決勝ラウンドは行われず、36ホールの結果によって大会の成績が決まることになった。

 先週の「日本女子オープン」で史上初となるアマチュアでメジャーVの快挙を達成した畑岡奈紗(17=茨城・ルネサンス高3年)と、同組で回った勝みなみ(18=鹿児島高3年)はハーフを終了してともに首位と1打差の4アンダー。9日の最終日は残り9ホールの短期決戦で逆転Vを目指すことになった。

 2人は8番パー5で揃って見せ場をつくった。まずは勝。残り190ヤードを5Wで打った2打目は大きく左に曲げるミスショットでボールは左の林へ。「あーあ。池かな…」と思っていたところ、幸運にもボールはラフに止まった。

 ここから42ヤードをSWで直接入れるイーグルを奪うと、両手を高々と上げてジャンプ。この時点では単独トップに立った。

 9番でバンカーにつかまってボギーとしたものの「明日は楽しむだけ」と逆転への意欲を見せた。

 畑岡はスタートから7ホール連続パー。2オンを狙った8番はバンカーに入れた。3打目を待っている間に勝がイーグルを奪ったが、負けじと3打目を1メートルにつけでバーディー。「明日は全ホール、バーディーを取るぐらいの勢いでプレーしたい。ホテルに帰ったら、残り9ホールと自分の優勝シーンまでをイメージしてシミュレーションします」と2週連続Vに意欲を見せる。

 最終日は2日目のペアリングのままとなるので、2人は同組で残り9ホールの戦いに臨む。