女子ゴルフの国内メジャー第3戦「日本女子オープン」(栃木・烏山城CC)が29日に開幕する。日本勢のタイトル奪回に向け、大きな壁となるのが昨年覇者の田仁智(チョン・インジ=22、韓国)だ。

 日本一決定戦と銘打たれる同大会だが、過去10年で日本人選手の優勝は4回。半数以上を韓国勢を中心とした外国人選手にさらわれている。

 その中でも、段違いの強さを誇るのが昨年優勝の田だ。昨季は韓国ツアーを主戦場としながら昨年5月に日本のメジャー「サロンパスカップ」を制すと、7月には本場の「全米女子オープン」でも優勝。10月の今大会で再来日すると、日本ツアー2戦2勝で国内メジャー連覇を果たした。11月の「リコーカップ」で6位に終わり、日本での連勝はストップしたが、米ツアーに主戦場を移した今季は2週前の「エビアン選手権」でメジャー2勝目。世界ランク3位に浮上し、世界のトップの仲間入りを果たした。

 ただでさえ、海外勢が優勢なところに田が加わるのだから、日本人選手の苦戦は必至。2010、13年と大会2勝の宮里美香(26=NTTぷらら)が帰国して参戦するが、今季は米ツアーでトップ10が1度だけと苦戦しており、いささか分が悪い。

 8月のリオ五輪で13位に終わった田は「東京五輪ではメダルを取りたい」と早くも相性のいい日本でのリベンジに燃えている。今大会で連覇を果たし、ますます日本でのプレーに自信を深める結果となるのだろうか?