国内女子ツアー「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子」最終日(25日、宮城・利府GC=パー72)、賞金ランキング2位の笠りつ子(28=京セラ)は、68のラウンドで通算11アンダーの3位に入り、今季の獲得賞金が1億円を突破した。

 1億円は今季、笠が常に意識していた数字。携帯電話の待ち受け画面には1億円の札束を設定していた。自身初の大台突破の記念すべき日になったが「(1か月前の)『ニトリレディス』で勝った時点で、自分の中では終わったこと」と至って冷静。すでに次の目標を設定していることを明かした。

 その中身については「そのうち話します」。賞金額を目標にしているとすれば、先輩の古閑美保(34)が賞金女王(2008年)になった際の約1億2100万円は現実的な数字。賞金女王争いではトップのイ・ボミ(28=韓国)に約3700万円差と、こちらも可能性を残している。今週の「日本女子オープン」(29日~)は優勝賞金2800万円。古閑超えと同時に、一気に賞金トップに近づくチャンスでもある。

 最終18番でバーディーを逃し、プレーオフに残れなかった笠は「最後で取れなくて、次につながらないような感じだけど、しっかり切り替えてやっていきたい」。今季3勝目をメジャーで飾った暁には、新たな目標を公言するかもしれない。