女子ゴルフのメジャー最終戦「エビアン選手権」(フランス、エビアン・リゾートGC)が15日開幕。リオ五輪で4位とあと一歩でメダルを逃した野村敏京(23)に初メジャー制覇への期待がかかる。

 同大会はメジャーになって4年目。昇格前の2009、11年には宮里藍(31=サントリー)、米ツアーに組み込まれる前の1997年には小林浩美(53=日本女子プロゴルフ協会会長)が優勝するなど、日本人選手が活躍してきた。コースはフェアウエーが狭く、グリーンのうねりが強いのが特徴。コースの北に広がるレマン湖に向かっての芝目があるとされ、選手の判断を迷わせる要素にもなっている。

 今季、米ツアー2勝の野村は平均ストローク、平均パット数でともにツアー10位と安定した数字をマーク。さらに、バーディー数では3位と積極的なプレースタイルで飛躍を遂げた。予選ラウンドは今季のメジャーでともに2位があるモ・マーティン(33=米国)、チャーリー・ハル(20=英国)とのペアリング。シーズン前に目標に掲げたメジャー制覇のラストチャンスだけに高いモチベーションで臨む。

 リオ五輪金メダルの朴仁妃(28=韓国)はケガで欠場となったが、昨年覇者で世界ランク1位のリディア・コ(19=ニュージーランド)をはじめトップ選手が集結。藍や宮里美香(26=NTTぷらら)ら他の日本勢にとっては、出場枠が狭まるシーズン終盤の出場権をかけた一戦という側面もあり、目が離せない試合となりそうだ。