【英国・トルーン14日(日本時間15日)発】今季メジャー第3戦「全英オープン」初日(ロイヤルトルーンGC=パー71)、伏兵2人が上位に名を連ねた。日本ツアーでも未勝利、今大会がメジャーデビューとなる今平周吾(23)が68をマークし、池田と並んで12位。4年ぶり2度目の出場となった市原弘大(34)は69で22位につけた。

 今平は埼玉栄高1年だった08年「日本ジュニア」で、1学年上の松山と最終日最終組で競り合い優勝。その後、高校を中退し、米国のIMGアカデミーに留学。19歳でプロに転向し、実力を磨いてきた。この日はイーブンパーで迎えた6番パー5では2打目を1メートルにつけてイーグル奪取。「あれで気持ちが楽になった」。さらに9番でバーディーを奪うと、後半はすべてパーを並べる堂々のプレーぶりで「緊張もせず、勢いに乗れた。リンクスは自分に向いている」と胸を張った。

 一方の市原は一時、3アンダーでリーダーズボードにも登場。「写真撮っておいてという感じ。最高じゃないですかね」とおどけた。アジアツアーなどを転戦し、腕を磨いてきた苦労人。13番では20メートルのバーディーパットを沈めるなど、本場のギャラリーを沸かせた。

 他の日本人選手は低迷。日本ツアー2週連続優勝の谷原は松山と並んで1オーバーの75位。塚田陽亮(31=ホクト)は3オーバーの110位。小平智(26=Admiral)は後半で崩れて5オーバーの134位。宮里優作(36)は8番パー3で「7」を叩いたのが響いて6オーバーの141位と大きく出遅れた。