男子ゴルフの国内メジャー「日本プロ日清カップ」3日目(9日、北海道クラシックGC=7094ヤード、パー72)、谷原秀人(37=国際スポーツ振興)が8バーディー、1ボギーの65をマークし、首位に3打差の13アンダー、2位と2週連続Vに前進した。首位は武藤俊憲(38)で16アンダー。

「のほほーんと、いつもと変わらずですね」。7打差を追ってスタートした3日目、谷原にスイッチを入れたのは、4番までに3ボギーを叩いた首位・武藤のまさかのもたつきだった。

「前半は自分ももたもたしていたけど、勝手に追いついてきて、なるべく縮めたいなと思いました」。8番パー5のバーディーをきっかけに一気にチャージ。16番までの9ホールで7バーディーを奪い、一時は1打差まで追い詰めた。

 後半は立ち直った武藤、2位に並んだ宋永漢(24=韓国)とともに最終組で激しいバーディー合戦。「やってる方も楽しいですよ。ギャラリーの方々にもいいプレーを見せられて最高ですよ」と満足そうに振り返った。

 広島・尾道市出身。「(2週連続Vなら)最高じゃないですか。カープも調子がいいし、あとは黒田の200勝ですね」。会見では自ら広島の話題を切り出した。

 最終日に向け「良いショット、パットができればチャンスはある」。2007年以来、自身2度目の2週連続Vで、セ・リーグ首位の広島とともに賞金ランクトップに立つ。