【ジョージア州アトランタ27日(日本時間28日)発】ゴルフの米男子ツアープレーオフ最終戦「ツアー選手権」最終日(イーストレークGC=パー70)、10位から出た松山英樹(23=LEXUS)は5バーディーを奪いながら、3ボギー、1ダブルボギーを叩いて70のパープレーにとどまり、通算イーブンパーの12位で今季最終戦を終えた。2月の「フェニックスオープン」の2位を最高にトップ10を9回記録したものの、優勝はなし。悔しさが残るシーズンとなった。

 出だしの1番パー4でバーディー発進。前半だけで2つ伸ばして、一時は8位にまで浮上したが、10番のボギーに続き、14番のティーショットが右に曲がって悪夢のダボ。17番のバーディーパットがカップに蹴られる不運もあり、パットに苦しんだ今季を象徴したラウンドだった。
「前半はいい形だったけど、後半にショットがブレ始めてからバーディーが取れなくなった。スコアが作れなくなってしまって残念。惜しいパットもたくさんあったが…」

 2季連続で最終戦まで進出し、今季もポイントランクは16位でフィニッシュ。数字だけ見れば上出来の部類だが、松山は「うまくいかなかったという感じだった中でもトップ10に入ったりと、本当に微妙だった。優勝するためにはまだ足りないものが多い」と満足していない。

 9回のトップ10も「下からまくって入ったものが多い」とし「来季は優勝争いをしながらもトップ10という試合が増えるといい。優勝できるように一つひとつやっていきたい」。次の戦いは10月8日から始まる「プレジデンツカップ」(韓国・仁川)。その翌週からは新シーズンも始まる。ツアー2勝目、そして悲願のメジャー制覇に向けて、怪物はさらなるレベルアップを追い求める。