ついに法廷闘争に突入した。男子ゴルフでサウジアラビア政府系資本が支援する新ツアー「LIV招待」に参加するフィル・ミケルソン(52=米国)やイアン・ポールター(46=英国)、ブライソン・デシャンボー(28=米国)ら11人がPGAツアーに対して訴訟を起こしたと欧米各メディアが報じている。

 6月に高額賞金ツアーとして開幕したLIV招待には、多くのスター選手が参戦する一方で、PGAツアーは同ツアー大会に出場したゴルファーのメンバー資格を停止にした。大御所タイガー・ウッズ(46=米国)も新ツアーに否定的な見解を明かすなど、対立は激化し、ゴルフ界を騒然とさせている。

 英「BBC」によると、11人の選手グループは資格停止の解除と、今季PGAツアーのプレーオフシリーズ(11日~)の出場を求めているという。同グループは「PGAツアーの行為は、競争原理を排除する以外の目的はない」とし「この処置は個人契約のゴルファーが自由にプレーすること妨げているPGAのルールと慣例を打ち破ることにある」と説明している。

 この動きに対し、PGAツアーのコミッショナー、ジェイ・モナハン氏は「再出場を許可することはツアーを危険にさらすことになり、組織、パートナー、ファンに不利益をもたらす」とし、徹底抗戦の構え。今後の動向から目が離せないようだ。