日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の「最終プロテスト」で、アマチュアの実力者が注目を集めている。2日目(29日、埼玉・こだまGC=パー72)、昨年の「日本女子アマ」で2位の佐藤耀穂(あきほ=19)は73とスコアを落としたものの、通算1アンダーの16位と合格ラインの20位以内をキープした。首位は木村彩子(19)で通算6アンダー。

 昨年の堀琴音(19=東芝)、柏原明日架(19=UMKテレビ宮崎)のような知名度を持つ選手がいない今年のプロテストで佐藤は、ナショナルチームの主力として活躍してきた岡山絵里(19)と並んで実績では頭一つ抜けた存在だ。「毎日、一つずつでもアンダーで回る」という目標は果たせなかったが、トップ合格も狙える位置で2日間のプレーを終えた。

 172センチと恵まれた体格で飛距離は250ヤード超。今回は不調の1Wを抜いて、3Wをティーショットに使用しているが、距離的にはそれでも十分。

 スタート時間が極端に早くない限り、片道2時間以内の試合は自宅から通う。「帰ったらストレッチと食事をして、あとは寝るだけですけど、ホテルより家のほうが落ち着きます。自分のベッドで寝ると疲れの取れ方が違うんです」。今回は自宅から1時間ほどの距離。地元・埼玉での開催を「ラッキーですね」。

 今季はここまで推薦でのツアーやアマチュアの試合にも出場せず、プロテスト一本。大好きな自宅通勤から一発合格し、プロでも活躍を目指す。